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テニスボールでは車の鍵は開かない!その理由を元カギ開け師が解説します

この記事を書いた人
管理人あつひこ

【経歴】
 ①生活に関連するトラブル緊急対応サービス会社で勤務
  対応件数=年間1000件以上、個人売上=年間1000万円以上
 ②法人営業・プログラマーなど転職を複数回経験し現在はIT系企業で勤務
  在宅でぬくぬく業務し、出社は3か月に1回
【スキル・知識】
 ・カギ、ガラス、害虫、水道
 ・転職アドバイス
 ・プログラミング、IT全般
 ・住宅関連アドバイス、防犯アドバイス

まずはコチラの動画をご覧ください。

テニスボールに穴をあけて、その穴の部分を車の鍵穴部分に押し当て、テニスボールを潰すことで空気圧を出して車の鍵を開けている”ように”見えます。

今回はこの動画でやっている方法では鍵が開かない理由を解説していきます。

この方法で車の鍵は開かない

私は元カギ開け師ですが、結論から言うとこのような方法で現代の車の鍵が開くことはありません。

何故なら、一般的な鍵の仕組み上、この方法で鍵が開くことはまず考えられないからです。

正直なところこの動画が本物かどうかすら怪しいですが百歩譲って本物だとすると、かなり昔の外車だから開けられたのだと思います。

では、なぜ普通に考えてこの方法では鍵が開かないのかを、鍵の仕組みを交えて分かりやすく解説したいと思います。

鍵を開け閉めする仕組み

細かい話をするとキリがないので結論から言いますと、車に限らずドアや引き出しやその他ほぼ全ての鍵穴が付いているタイプの鍵は、以下の手順で鍵を開け閉めします。

鍵を開け閉めする手順

①鍵を差して鍵の段差を合わせる
②鍵の段差を合わせた状態で鍵を回す

テニスボールで鍵が開かない理由は2つ

鍵を開け閉めする仕組みから考えて、以下の2つの理由から、テニスボールで鍵を開けることは不可能だと言えます。

①空気圧で鍵の段差は合わない

鍵の開け閉めの1段階目として、鍵を差して鍵の中の段差を合わせる必要がありますが、テニスボールの空気圧なんかでは鍵の段差を合わせることは不可能です。

何故なら鍵の中はホコリや汚れやサビが付いてたりするので、ピッキングツールという硬くて長細い金属の棒を使ってぐいぐい押し込んでようやく段差を合わせる事が出来るレベルだからです。

むしろテニスボールの空気圧で段差を合わせられるくらいだったら車の鍵開けはもっと簡単だったのに…と思ってしまいます。

②鍵を回す必要がある

奇跡的にテニスボールの空気圧で鍵の中の段差を合わせられたとしても、その状態で鍵穴を回す必要があります。鍵穴を回さないと何も起きません。

少なくともこの動画では鍵穴を回している様な動きは見られなかったので、やはりフェイクまたはとんでもなく珍しい車ということが言えるかと思います。

窓の隙間に差し金を入れる方法は?

テニスボールの空気圧では無理だという事が分かりましたが、別の方法として窓の隙間から差し金や下敷きなどの薄くて硬いものを入れて鍵を開錠する方法があるというのを聞いたことがあるでしょうか。

結論から言うと、これはテニスボールの方法と違って本当に開けられた方法なのですが、乗っている人がいないのではないかというくらいかなり古い車で出来た方法になります。

現代で走っている車では対策がされているためできませんし、無理に開けようとすると傷が付いたり壊れてしまうので絶対にやめましょう。

現実的な鍵の開け方①

現実的な車の鍵の開け方として、まず1つめは、鍵屋を呼んで鍵穴からピッキングして鍵を開けてもらう方法です。

現実的な鍵の開け方②

現実的な車の鍵の開け方として、2つめは、運転席側か助手席側のドアのすき間から差し金を差し込んで、物理的に鍵を開け閉めする箇所を操作する方法です。

デマに注意

今回ご紹介した動画が本物か偽物かはやはり分かりませんが、これだけ技術が発展しているの世の中で簡単に開く鍵はかなり減ってきています。

tiktokやyoutubeなどで簡単に鍵が開く方法などがバズることがあるかもしれませんが、本物と偽物の両方が存在する可能性があります。

鵜呑みにせず、本当に困ったときは鍵屋へ依頼するのが無難だと思います。

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