防犯カメラの種類と機能
ひとくちに防犯カメラと言ってもかなりの種類があり、何をどう選べばいいか分からない人も多いはずです。そこで、まずは防犯カメラの種類や機能について詳しく解説します。
①屋外用・屋内用の2種類
防犯カメラを選ぶときに、まずは屋内用か屋外用かによって選ぶ防犯カメラの種類が変わってきます。
①屋外用
屋外用の防犯カメラは防水機能・防塵機能を持っているものが多く、犯罪抑止のために外からカメラがあることが分かりやすいデザインが多いです。
設置場所としては、玄関先・庭・駐車場・外壁などに取り付ける事が多いです。
②屋内用
屋内用の防犯カメラは監視されている事が分かりにくい様に目立ちにくいデザインのものが多く、天井に取り付けるものが主流です。
設置場所としては、玄関・部屋・貴重品がある場所の近くに取り付けることが多いです。
屋外用と屋内用の違いまとめ
屋外用と屋内用の違いをかんたんにまとめました。防犯カメラを設置する目的によっても設置する防犯カメラの種類が変わりますので参考にしてみてください。
屋外用 | 屋内用 | |
---|---|---|
機能の特徴 | 防水機能・防塵機能 | 目立ちにくいデザイン |
設置場所の例 | 玄関先・庭・駐車場・外壁 | 玄関・部屋・貴重品がある場所 |
用途の例 | 空き巣・窃盗・盗難の防止 | 子供・老人・ペットの見守り |
②電源の種類(コンセント・POE・POC・ソーラー)
防犯カメラは必ず電源をどこかから給電する必要がありますが、その方法にもいくつか種類があります。
①コンセントタイプ
いわゆる普通のコンセントに電源を差して使用するタイプの防犯カメラです。
メリットとしては、コンセントがあればどこでも使えるので、色々な場面で扱いやすいカメラです。
デメリットとしては、カメラからコンセントの穴までコンセントの線を持っていく必要があるので、配線がすっきりしなかったりする可能性があります。
②POE(LANケーブル)タイプ
PoEタイプとはイーサネットケーブル、いわゆるインターネットを有線で使うときに使用するLANケーブルから電力を供給するタイプのことです。意外かもしれませんが、ここからも電源は確保できます。
メリットとしては防犯カメラをインターネットに繋げてしまえばそこからも給電ができるため、別途コンセントなどが不要で配線がすっきりする点です。
デメリットとしてはLANケーブルからの給電はそこまで大きな電気を給電できないため、機能が多く消費電力が大きい防犯カメラには搭載できない点です。
③POC(テレビ線)タイプ
POCタイプとはテレビを見るときに使うアンテナ配線、いわゆる同軸ケーブルを使用して給電するタイプです。実はここからも電源が確保できます。もちろんテレビが見れなくなると困ると思うので、ケーブルをテレビ用と防犯カメラ用の2つに分けて接続するのが一般的です。
メリットとしてはテレビの配線が近くにあればそこから給電できること、コンセントが必要ないので配線がすっきりする事です。
デメリットとしてはそもそもテレビ用の配線が近くにないと線を引っ張るのが面倒になる点が挙げられます。
④ソーラータイプ
ソーラータイプとは太陽光の熱から電源をとってくるタイプです。
メリットとしては給電の配線が必要ないのですっきりする点です。
デメリットとしては天気によって給電が左右されるため、毎日安定的に電源が確保できない点です。
電源の違いまとめ
給電タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
コンセント | コンセントの穴があれば 設置できる | コンセントの線が邪魔 |
POE(LANケーブル) | LANケーブルのみで 配線がスッキリ | 消費電力が大きいカメラ には不向き |
POC(テレビ配線) | テレビ配線から給電できる | テレビ用の配線がないと 線を引っ張るのが面倒 |
ソーラーパネル | 給電の配線が必要ないので スッキリ | 天気によって給電が左右される、安定的に電源が確保できない |
➡おすすめはコンセントタイプ
電源タイプでおすすめなのは一般的なコンセントがあればどこにでもさせるコンセントタイプの防犯カメラです。
その他は状況によってコンセントよりも便利だったり配線がスッキリする場合に活用するのが良いでしょう。
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③録画方法(SDカード・レコーダー)
もちろん防犯カメラの映像は録画する必要があり、録画方法は主に2種類あります。
①SDカードタイプ
SDカードタイプはスマホやデジカメやドライブレコーダーによく使われるような小さい記録カードを防犯カメラ本体に差し込んで使うタイプです。
メリットとしては別でレコーダーを用意する必要がないためコンパクトに防犯カメラを使える点です。
デメリットとしてはSDカードの容量にはある程度限界があり、防犯カメラは基本的にドライブレコーダーの様に容量がいっぱいになると古いデータから上書きして保存する機能がありますが、保存できる容量が少ないと見たい映像が残らなくなる可能性もありますので注意が必要です。
③レコーダータイプ
レコーダータイプはテレビを録画する時に使ったりDVDを再生する時に使うようなレコーダーに録画データを保存するタイプです。
メリットとしてはSDカードよりも圧倒的に大きいデータのレコーダーが販売されており、頻繁に容量がいっぱいにならない点です。
デメリットとしてはSDカードよりも金額が高くなる点です。ただし、SDカードを使うにしても容量の大きいSDカードを何枚も持つと考えたらこちらの方がコスパが良くなる事が多いです。
特にこだわりが無ければ、容量が大きく頻繁にメンテナンスをしなくていいレコーダータイプがおすすめです。
録画方法の違いまとめ
メリット | デメリット | |
---|---|---|
SDカードタイプ | コンパクトで安い | 保存できる容量が少なめ |
レコーダータイプ | 保存できる容量が多い | 場所を取る |
➡おすすめはレコーダーの1TB以上
カメラの画質などにもよりますが、人の顔が判別できる最低限の画素数である200万画素での場合、データ容量ごとのおおよその録画可能時間は次の通りです。
データ容量 | 録画可能時間の目安 |
---|---|
128GB | 16時間 |
256GB | 32時間(1日と8時間) |
512GB | 64時間(2日と16時間) |
1TB | 128時間(5日と8時間) |
2TB | 256時間(10日と16時間) |
3TB | 512時間(21日と8時間) |
512GBあっても64時間(2日と16時間)しか持たないため、何かあったときのために1TBの128時間(5日と8時間)くらいは欲しいところです。
先ほども記載しましたが、防犯カメラは基本的にドライブレコーダーの様に容量がいっぱいになると古いデータから上書きして保存する機能がありますが、容量が少ないとその分見たい映像が残らなくなる可能性がありますのである程度容量が大きいものを選ぶ方が良いかと思います。
そうなると必然的にレコーダオーを設置する事をおススメします。
④カメラ解像度(HD・フルHD)
防犯カメラで撮影した動画のきれいさ、いわゆる画素数については基本的に4K・WQHDまたはQHD・フルHD・HDの4種類のあります。画素数が多ければ多いほど映像がきれいになり、人の顔などが判別しやすくなります。
防犯カメラの解像度は大まかに4種類
呼び方 | 映像サイズ | 画素数 |
---|---|---|
4K | 3840 × 2160 | 約800万画素 |
WQHD・QHD | 2560×1440または2560×1600 | 約400万画素 |
2K(フルHD) | 1920×1080 | 約200万画素 |
HD | 1280×720 | 約90万画素 |
➡おすすめはフルHD200万画素以上
防犯カメラの用途から考えると、録画した映像から人の顔や車のナンバーなど判別が出来るレベルの、2K(フルHD)の1920×1080 (200万画素以上)の解像度がある防犯カメラがおススメです。
⑤動体検知機能
動体検知機能とは人や動物など動きがあるものを検知して、録画する機能のことです。何かが動いたときだけ録画できるので録画の際の保存容量の節約ができます。
⑥夜間モード
夜間モードとは、夜間などの暗い場所でも赤外線を使用して撮影する事で動画に映りやすくする機能です。
防犯カメラは基本的に暗い場所や夜間にその性能を発揮する事が多いかと思いますので、基本的にはこの機能が付いているカメラを設置する事をおススメします。
⑦スマホ連動機能
スマホ連動機能とは、防犯カメラ自体をネットに繋げてスマホと連動させることで、外出先でも防犯カメラの映像を見ることが出来たり、異常を検知した時に通知が来るように出来る機能です。
防犯カメラを設置する場合は、何かしらの不安要素がある事が多いかと思いますので、外出先でも防犯カメラの映像を確認できるという機能はかなりおすすめです。
自分で設置は難易度が高い
防犯カメラの設置を検討する時に、あれ、もしかして自分で設置できるかも、と考える方が多いかもしれませんがあまりおすすめは出来ません。
理由は、屋外カメラであれば外壁や柱などに設置するため、外壁に穴をあけたり配線が必要になり、専用の技術や専用のビスや工具が必要になるためです。例えば設置した後に台風や雨風などで劣化して防犯カメラが落下したり、穴を開けたところから雨が入ってきたりしたら無駄なコストがかかります。
また、カメラの角度なども考えて設置したりと、かなり難易度は高めです。
防犯カメラ設置金額の相場
先ほど述べたように防犯カメラを自分で設置するのはかなり難易度が高いため、ここでは、防犯カメラ設置専門業者に依頼した時のおおよその相場を記載します。
設置台数 | 金額 |
---|---|
1台 | 約20万 |
2台 | 約30万 |
3台 | 約35万 |
4台 | 約45万 |
5台 | 約55万 |
防犯カメラの台数が多いほど防犯カメラ自体の金額は台数分かかりますが、工賃が割安になっていく傾向にあります。どうせ付けるなら1台よりも2台以上付けた方がコスパは良くなります。
ただ、上記金額は設置するカメラの種類によっても変わってきますので、防犯カメラ設置が気になる方は無料で見積もりを取るだけ取ってみるのも良いでしょう。
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防犯カメラと組み合わせて最強の防犯対策
空き巣などをはじめとした住宅に対する犯罪を行う人間は、犯罪前や犯罪中に下記の様なものをかなり嫌います。
嫌がるものに対してどんな防犯用アイテムが有効かも記載してますので参考にしてみてください。
犯罪行為を行う際に嫌なもの | 有効な防犯用アイテム |
---|---|
視線・光 | 防犯カメラ |
時間 | 防犯ガラス・二重鍵 |
音 | 防犯用砂利 |
防犯カメラはこれまでにも解説していますので、その他に防犯カメラと合わせると最強の防犯アイテムを解説します。
おすすめ度★5 防犯ガラス・二重鍵(時間稼ぎ)
防犯ガラスは防犯カメラとあわせて設置する事で最強の防犯を実現することが出来ます。
全く割れない防犯ガラスは世の中に存在しませんが、一般的な防犯ガラスでもバールやドライバーを使って割ろうとしてもある程度の穴が出来るまで5分~10分以上はかかってしまいます。
空き巣や住宅侵入に最も多い犯行時間は5分以下のため、ガラスを割ろうとしている途中で犯行を諦める可能性がグンと高まります。
また、窓の鍵とは別で内側からロックさせるような二重鍵を設置するのも、窓を開ける際に手間取らせるのに有効です。
それに加え、防犯カメラも設置されているとなれば顔や姿も録画されるため、犯罪者心理としてはとんでもなく犯罪をしにくい、かなり嫌な家になる事でしょう。
ガラス屋の中でもガラス110番であれば見積もり無料で防犯ガラス交換などにも対応しているのでおすすめです。
おすすめ度★4 防犯用砂利(音を出す)
防犯ガラスの次におすすめなのは、防犯用の砂利です。
防犯用の砂利といっても、普通の砂利で問題なく、歩くときに大きな音が出るタイプの砂利であれば大丈夫です。
ご自身でホームセンターで購入して砂利を敷いても問題ないですが、家の周りに敷こうとするとかなりの量が必要(敷地面積にもとりますが30kg×10~20袋以上は必要)なので、重すぎて運べないですし車にも乗らない可能性がかなり高いです。
また、砂利の種類選びも色や種類など結構あって意外と面倒なので、自宅まで出張してくれて見積もりも無料でできる、【砂利110番】という業者に依頼するのが最もおすすめです。
おすすめ度★3 防犯鍵(時間稼ぎ)
防犯カメラと一緒に防犯性が高い鍵を玄関・窓・勝手口などに取り付けるのも防犯性を高めるうえでは有効になります。ただ、ここ10年以内程度に取り付けた鍵であれば元々防犯性が高い鍵が付いていることが多いです。
そのため、電子キーにしたかったり、かなり古い鍵を付けてるから新しい鍵にしたい、などの方は出張・見積もり無料の鍵の救急サポートセンターにまずは電話で値段や鍵の防犯性など色々聞いてみることをおすすめします。