合鍵はどこで作れる?3つの選択肢
元鍵師
合鍵を作れる場所は大きく3つあります。「どこでも同じ」と思われがちですが、鍵の種類によって向き・不向きがあるので、ここをしっかり押さえておいてください。
① ホームセンター(カインズ・コーナン・コメリ等)
ホームセンターの合鍵コーナーは、最も手軽に利用できる選択肢です。専用の機械でキーを読み取り、数分〜30分程度で完成します。- 対応している鍵:一般的なギザギザキー(ディスクシリンダー・ピンシリンダー)
- 費用:500円〜1,000円前後
- 所要時間:15〜30分(混雑時を除く)
② 鍵専門店(鍵屋)
鍵屋は対応できる鍵の幅が広く、ディンプルキーや防犯性の高い鍵にも対応しています。- 対応している鍵:ギザギザキー・ディンプルキー・特殊キーなど幅広く対応
- 費用:1,000円〜3,000円前後(鍵の種類による)
- 所要時間:30分〜1時間程度
③ ネット注文(郵送対応)
鍵をレターパックなどで郵送し、複製したものを返送してもらうサービスです。- 対応している鍵:ディンプルキーを含む多種類
- 費用:2,000円〜5,000円前後(送料込み)
- 所要時間:数日〜1週間程度
費用相場の目安
元鍵師
費用の違いは「鍵の複雑さ」と「作成場所」で決まります。ディンプルキーは機械の構造上、溝の数が多くて精度が必要なため、どこで作っても値段が高くなります。
鍵の種類別・作成場所別の比較表
| 鍵の種類 | ホームセンター | 鍵屋 | ネット注文 |
|---|---|---|---|
| ギザギザキー(ピンシリンダー) | 500〜800円 | 800〜1,500円 | 1,500〜3,000円 |
| ディンプルキー | △(対応していない店舗が多い) | 1,500〜3,000円 | 2,000〜5,000円 |
| カード型・マグネットキー | ×(不可) | ×(不可) | ×(不可) |
ディンプルキーは費用が高い理由
ディンプルキーは鍵の表面に丸い窪み(ディンプル)が複数あり、溝を削り出す加工が複雑です。専用の機械と熟練の技術が必要なため、ギザギザキーに比べて費用が上がります。ホームセンターと鍵屋どちらを選ぶべきか?【元鍵師の本音】
元鍵師
元鍵師としての考えでは、一般的なギザギザキーならホームセンターで十分です。ただし、ディンプルキーや特殊キーは精度の問題から鍵屋に依頼するのが安心です。ホームセンターの機械は鍵の種類を自動判定するため、特殊な鍵に対応できないことがあります。
- ホームセンターでOK:一般的なギザギザキー(ディスクシリンダー・ピンシリンダー)、費用を抑えたい場合
- 鍵屋に依頼:ディンプルキー、精度が求められる場合、鍵の種類が不明な場合
作れない鍵・作成できないケース
元鍵師
「作れると思ってホームセンターに持っていったら断られた」というお客様が多かったです。事前に確認しておくと無駄足を防げます。
「合鍵禁止」「DO NOT DUPLICATE」の刻印がある鍵
鍵の刻印に「合鍵禁止」「DO NOT DUPLICATE」と書かれている場合、ほとんどの業者は複製を断ります。 ここで重要なのは**「法律で禁止されているわけではない」**という点です。業者として正直にお伝えすると、この刻印は法律上の禁止ではなく、鍵のメーカーや管理会社との契約上の制限です。ただし賃貸住宅の場合は、賃貸借契約に違反する可能性があるため、管理会社に必ず確認してください。マスターキーシステムの鍵
集合住宅や会社のビルでは、1本のマスターキーで複数の錠前を開けられる「マスターキーシステム」が使われていることがあります。このシステムの鍵は、セキュリティ上の理由から複製を断られるのが一般的です。電子キー・スマートキー・カードキー
電子信号やICチップを使った鍵は、物理的な形状の複製では機能しません。これらは複製の概念が異なるため、メーカーや設置業者に直接お問い合わせください。合鍵作成の流れ(持ちものと所要時間)
元鍵師
お客様からよく聞かれた質問なのですが、「合鍵作成に何が必要か」をあらかじめ確認してから行くと、スムーズに対応してもらえます。
- 元の鍵(オリジナルキー)を持参する:合鍵から合鍵を作ることはできません(後述)
- 店員に鍵を渡す:鍵の種類や刻印を確認してもらう
- 複製作業:機械または手作業で溝を削り出す(15〜30分)
- 動作確認:作成した合鍵が正常に動くか確認してもらう
- 受け取り・支払い
合鍵作成で失敗しないための注意点【現場で多い事例】
精度が低い合鍵で鍵穴が傷むケース
元鍵師
現場で何度も見てきたのですが、精度の低い合鍵を長期間使い続けると、鍵穴(シリンダー)の内部が少しずつ削られていきます。最終的に元の鍵まで入りにくくなり、シリンダー交換が必要になるケースがありました。安さだけで選ぶのは注意が必要です。
合鍵から合鍵を作ってはいけない理由
元鍵師
実際の現場では、合鍵から複製したキーは精度が下がりすぎて開かないケースを何度も見てきました。必ずオリジナルキー(最初から付属している鍵)を持参してください。
よくある質問
元鍵師
お客様からよくいただいた質問をまとめました。
- Q. 合鍵の作成に身分証明書は必要ですか?
- 店舗によって異なります。防犯上の観点から提示を求める店舗もありますが、必須ではないことも多いです。
- Q. 鍵を失くしてしまったけど合鍵から作れますか?
- 合鍵から複製することは技術的には可能な場合もありますが、精度が落ちるリスクがあります。できればオリジナルキーを探してから作成することをおすすめします。元の鍵が見つからない場合は、鍵交換を検討してください。
- Q. 賃貸住宅でも合鍵を作っていいですか?
- 賃貸の場合は管理会社・大家さんの許可が必要なケースが多いです。賃貸借契約書の内容を確認し、事前に相談することをおすすめします。賃貸での合鍵作成については、詳細な手順や注意点をまとめた記事も参考にしてください。
- Q. 鍵が古くて摩耗しているけど合鍵は作れますか?
- 摩耗が少ない状態であれば複製可能ですが、摩耗が激しいと精度の高い合鍵を作るのが難しくなります。店舗で実物を見てもらって判断してもらうのが最善です。
まとめ
| 確認ポイント | 内容 |
|---|---|
| 作成場所 | 一般的な鍵→ホームセンター、ディンプルキー・特殊キー→鍵屋 |
| 費用相場 | ギザギザキー:500〜1,500円、ディンプルキー:1,500〜3,000円 |
| 持参するもの | 必ずオリジナルキー(合鍵からの複製は精度低下のリスクあり) |
| 作れない鍵 | 「合鍵禁止」刻印・マスターキー・電子キー・カードキー |
| 注意点 | 精度の低い合鍵は鍵穴を傷める可能性あり。ディンプルキーは鍵屋推奨 |


